日本道路公団の民営化(NEXCO発足)でどう変わった?

2005年の道路公団民営化は、約40兆円の債務返済を確実にするだけでなく、民間ノウハウによる「柔軟な料金割引制度」と「サービス向上」を実現するために行われました。 この民営化があったからこそ、現在の「ETCコーポレートカード」のような、企業に大きな利益をもたらす割引スキームが確立・維持されています。

▼関連記事
ETCコーポレートカードとは?基本的な仕組みとメリットを解説

ETCコーポレートカード段階割引簡単ガイド

この資料でわかること
・「車両単位」に基づく割引計算
・利用額増加に伴う割引率の上昇
・路線ごとに必要な個別の割引計算・・・等
ETCコーポレートカード段階割引簡単ガイド

当社の個人情報の取扱規程について同意される方のみ送信できます。

高速道路の歴史

日本で初めての高速道路は、1959年(昭和34年)6月に開通した現在の首都高速道路の一部「土橋―城辺橋(現在の西銀座JCT付近)」の約1キロ区間です。

その6年後の1965年7月には名神高速道路が全線開通しました。高速道路網は日本経済とともに発展し、物流業界にとって無くてはならない道路となっていきました。しかし当時は国営であったため、道路公団の借金は約40兆円にも上り「赤字を垂れ流す悪の巣窟」と、糾弾されてもいました。

そして2005年(平成17年)10月1日、構造改革の名の下に道路公団の民営化がおこなわれ、現在のNEXCO体制へ移行しました。

道路公団の民営化から20年。民営化によって道路公団がどのように変わったのかを見ていきましょう。

【必読】高速道路の仕組みと削減法をダウンロード (無料)⇒

民営化前は「道路四公団」体制

民営化前は「道路関係四公団」と呼ばれる特殊法人が高速道路を管理していました。

  • 【道路関係四公団】
  • ・日本道路公団:全国の高速自動車国道
  • ・首都高速道路公団:首都圏の都市高速道路
  • ・阪神高速道路公団:阪神圏の都市高速道路
  • ・本州四国連絡橋公団:本州四国連絡橋(瀬戸大橋等) 

民営化で6つの株式会社と1つの独立行政法人へ

2005年10月の民営化によって、道路関係四公団は6つの株式会社と1つの独立行政法人になりました。

【民営化後】
・東日本高速道路(株)(NEXCO東日本):東日本エリアの高速道路の管理・運営
・中日本高速道路(株)(NEXCO中日本):中日本エリアの高速道路の管理・運営
・西日本高速道路(株)(NEXCO西日本):西日本エリアの高速道路の管理・運営
・首都高速道路(株):首都圏の都市高速道路
・阪神高速道路(株):阪神圏の都市高速道路
・本州四国連絡高速道路(株):本州四国連絡橋
・独立行政法人 日本高速道路保有・再建返済機構:道路資産の保有、旧公団時代の債務返済 

日本道路公団は東日本・中日本・西日本の3つのエリアに分割され、各地方道路公団はそのまま株式会社となりました。道路資産と債務は独立行政法人が引き継ぎ、各高速道路会社からの賃貸料で返済する「上下分離方式」が採用されています。 

法人向け高速料金削減ガイド|資料をダウンロードする(無料)⇒

なぜ民営化されたのか?3つの目的

道路公団の民営化は、小泉内閣の「聖域なき構造改革」の一環として実施されました。 民営化には下記の3つの目的が掲げられました。

  • 【民営化の目的】
  • 1、債務返済 :約40兆円に上る有利子債務を確実に返済
  • 2、効率的な建設 :真に必要な道路を、会社の自主性を尊重しつつ早期にできるだけ少ない国民負担で建設
  • 3、サービス向上 :民間ノウハウ発揮により、多様で弾力的な料金設定や多様なサービスを提供

民営化から20年、その成果と現状

民営化の結果、高速道路事業はどのように変化したのでしょうか。

目的その①借金返済

約40兆円もあった借金は、2024年度期末(2025年3月31日)時点で24兆円4,224億円となりました。20年の時間をかけて、約16兆円の返済、約40%の返済が終わっている状態です。

2024年度だけでも3兆1,164億円を返済しており、返済は計画を上回るペースで進んでいます。一方、当初2050年までとされていた料金徴収期限は、道路の老朽化対策費を捻出するため、2023年の法改正で段階的に最長2115年まで延長可能となりました。「いずれ高速道路が無料になる」という当初の約束は、事実上先送りされた形です。 

民間運営の恩恵を最大化!自社の削減額を試算する⇒

目的その②効率的な建設

二つ目の目的は、『真に必要な道路を、会社の自主性を尊重しつつ早期にできるだけ少ない国民負担で建設』です。

民営化後の20年間で、圏央道・北関東道・外環道をはじめ多くの高速道路が開通し、路線ネットワークは着実に拡大しました。NEXCO中日本だけでも、営業延長2,201kmのうち552km(約4分の1)がこの20年間で新たに開通しています。

路線同士がつながることで渋滞が緩和され、渋滞が緩和され利用量が増加し、建設費を上回る収益を上げることに成功しています

全国の高速道路で使える!法人専用ETCカードの詳細資料をダウンロードする(無料)⇒

目的その③サービス向上

三つ目の目的『民間ノウハウ発揮により、多様で弾力的な料金設定や多様なサービスを提供』を実現するため、様々な施策がとられました。

  • ◎代表的な各種割引やサービス
  • ・ETC割引制度:マイレージサービスや時間帯割引、大口多頻度割引
  • ・ドライブ旅行向けサービス:フリーパス券や宿泊施設とのタイアップ企画など
  • ・サービスエリア・パーキングエリアの充実:商業施設の誘致、ドッグラン、宿泊施設の併設 

特にSA・PAへの投資は大きな成果を上げており、「SA・PAを目的としたドライブ」が増加。NEXCO東日本の決算では、高速道路事業が赤字の一方、SA・PA事業は黒字を維持しています。 

【図解】割引率の仕組みが1分でわかる資料をダウンロードする(無料)⇒

民営化で進化した「大口・多頻度割引」を最大活用しよう

道路公団の民営化により実現した「大口・多頻度割引」は、法人・個人事業主が高速道路経費を削減するための最も強力な制度です。

この割引制度は、国営時代には存在しなかったものであり、民営化によって「弾力的な料金設定」が可能になったことで誕生しました。

その結果、現在では同じ距離を走行しても、
利用方法によって最大40%の割引が適用されるケースもあります。

つまり、
制度を活用しているかどうかで、実際の支払額に大きな差が生まれる構造になっています。

現在の走行状況をもとに、適用可能な割引を整理し、
どれくらい削減できるのかを無料でシミュレーションすることが可能です。

制度を知らないと損してるかも?|無料試算を依頼してみる⇒

まとめ

道路公団の民営化により、高速道路は「使い方次第でコストが変わる時代」へと変化しました。

高速道路ご利用の企業様にとって効率的な経営には、自社の走行パターンに合った「ETCコーポレートカード」の導入が近道です。まずは無料試算で、現在の走行状況に最適なプランをご確認ください。 

ETCコーポレートカード導入による削減額を試算できます。
【高速料金の割引額が分かる】無料診断はこちら⇒

法人専用ETCカードの仕組みをまとめた資料もご用意しています。
ETCコーポレートカードが詳しくわかる資料をダウンロードする(無料)⇒

【参照元】
国土交通省:民営化の概要
独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構:債務残高の推移(決算ベース)
PDF:決算に合わせて開示する高速道路事業関連情報(令和6年度)
東日本高速道路株式会社:決算情報

資料請求

株式会社メックが用意した高速道路・車両に係る経費削減に関する資料をダウンロードいただけます。貴社の車両に係る経費削減にぜひお役立てください。

資料請求する

ご相談・お問い合わせ

車両に係る経費削減に関する課題や問題解決をサポートいたします。お気軽にご相談ください。

まずは相談する