インボイス制度でETC領収書はどう変わる?【法人・個人事業主向け解説】

インボイス(適格請求書)制度により、高速道路の走行にETCクレジットカードをお使いの場合は、利用証明書の取得・保存という経理作業が毎月発生します。

一方、ETCコーポレートカード(協同組合経由)であれば、協同組合からの請求書がそのままインボイスになるため追加手続きは不要で、さらに高速料金の大幅な割引も受けられます。

▼関連情報
ETCコーポレートカードとは?基本的な仕組みとメリットを解説

項目ETCクレジットカードETCコーポレートカード
(協同組合経由)
インボイスになる書類ETC利用照会サービスの利用証明書組合が発行する請求書
利用証明書のダウンロード必要不要
経理担当者の追加作業毎月のダウンロード・保存管理なし
高速料金の割引時間帯割引のみ大口・多頻度割引で最大40%割引

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この資料でわかること
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インボイス制度とは?

インボイス制度(正式名称:適格請求書等保存方式)とは、2023年10月1日に開始された消費税の仕入税額控除に関する制度です。控除を受けるには、適格請求書発行事業者が発行したインボイスの保存が必要になります。

高速道路の利用においても同様で、インボイスの要件を満たした書類の保存が求められますが、ETCクレジットカードの利用明細はインボイスの要件を満たさないため、別途、インボイスの取得が必要です。

ETCコーポレートカードならインボイス対応の手間がゼロ

ETCコーポレートカード(協同組合経由)を利用している場合、協同組合から毎月届く請求書がそのままインボイスになるため、ETC利用照会サービスへの登録も、利用証明書のダウンロードも不要です。

なぜ手間がゼロなのか

高速道路会社(NEXCO)が発行しているETCコーポレートカードは、適格請求書発行事業者として登録済みの協同組合が利用代金の精算を行う仕組みです。

ですので協同組合が発行する請求書にはインボイスの記載要件(登録番号・適用税率・消費税額等)がすべて含まれているため、企業のインボイス対応が不要となります。

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さらに高速料金の割引も受けられる

インボイス対応の手間がゼロになるだけでなく、大口・多頻度割引で高速料金を最大40%削減できます。ETCクレジットカードでは高速料金以外の明細が混在しますが、ETCコーポレートカードは高速利用料のみの明細になるため、経費管理もシンプルになります。

比較項目ETCクレジットカードETCコーポレートカード
インボイス取得の手間利用照会サービスの登録・利用証明書のダウンロードが必要なし(届く請求書を保存するだけ)
高速料金の割引時間帯割引のみ大口・多頻度割引で最大40%割引
経費管理高速料金以外の明細が混在高速利用料のみの明細で管理がシンプル

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ETCクレジットカードはインボイス対応に手間がかかる

ETCクレジットカードの利用明細はインボイスの要件を満たさないため、「ETC利用照会サービス」から別途インボイスとなる利用証明書を取得・保存する必要があります。

注意点①:ETC利用照会サービスへの登録が必須

利用証明書を取得するには、まずETC利用照会サービスにユーザー登録が必要です。登録にはETCカード番号、車載器管理番号、車両番号、過去15ヶ月以内の利用日が必要です。なお、2025年11月の改定により、1ユーザーIDあたりの登録枚数は最大1,000枚まで拡大されています。

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注意点②:料金確定前の利用証明書はインボイスとして使えない

料金所で発行される利用証明書や、ETC利用履歴発行プリンターの印字は料金確定前のものであるため、インボイスの要件を満たしていません。料金確定後に、ETC利用照会サービスから改めてダウンロードする必要があります。

注意点③:緩和措置はあるが、手間はゼロにならない

国税庁Q&A(問103)では、高速道路の利用が多頻度にわたる場合、以下の2点を保存することで仕入税額控除が認められています。

  • クレジットカード利用明細書
  • 利用した高速道路会社ごとに任意の1取引分の利用証明書

たとえばNEXCO東日本と首都高を利用している場合、それぞれ1枚ずつ利用証明書をダウンロードすれば、残りの走行分はカード明細の保存のみで済みます。ただし、登録・ダウンロード・保存の作業自体はなくなりません。

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経過措置の期限にも注意が必要

インボイス制度には経過措置が設けられていますが、段階的に縮小されていきます。

期間控除可能な割合
2023年10月1日~2026年9月30日仕入税額相当額の80%
2026年10月1日~2029年9月30日仕入税額相当額の50%
2029年10月1日~控除不可(インボイスの保存が必須)

2026年10月以降は控除率が80%から50%に引き下げられ、2029年10月には経過措置が完全に終了します。ETCクレジットカードのインボイス対応を先送りにすると、仕入税額控除が段階的に受けられなくなるため、早めの見直しをおすすめします。

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まとめ:インボイス対応とコスト削減を同時に実現する方法

ETCクレジットカードをお使いの場合、利用明細はインボイスの要件を満たさないため、毎月ETC利用照会サービスから利用証明書を取得・保存する経理作業が発生します。緩和措置により作業を減らすことはできますが、手間をゼロにすることはできません。また経過措置の終了により、対応を先送りにするほど仕入税額控除の損失が大きくなります。

ETCコーポレートカード(協同組合経由)であれば、届く請求書がそのままインボイスになるため追加手続きは不要です。さらに大口・多頻度割引で高速料金を最大40%削減でき、インボイス対応と経費削減を同時に実現できます。

現在の走行状況をお伝えいただければ、具体的な削減額を無料でシミュレーションいたします。

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【参照元】
国税庁:インボイスQ&A 問103(高速道路利用料金に係る適格簡易請求書の保存方法)
国税庁:消費税インボイス制度特設サイト
NEXCO中日本ドライバースサイト: インボイス制度に伴う高速道路料金の領収書等について
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