お盆の高速道路、法人はいつ・どう走ると安い? 深夜割引と休日割引「除外日」の実務ガイド【2026年版】
お盆の高速道路といえば渋滞のニュースが定番ですが、法人にとっての本題はもう一つあります。同じ区間を走っても、日付と時間帯で支払う高速代が変わるということです。
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2026年のお盆は、休日割引の適用除外日が土日・祝日に設定されており、「いつもの週末のつもり」で走ると割引が効きません。一方で、深夜割引はお盆期間中も毎日有効です。つまり、出発日と出発時間帯の組み方しだいで、走行コストには明確な差がつきます。
この記事では、運送会社・営業車を走らせる法人の視点で、2026年お盆の高速道路を「どう走るとコストを抑えられるか」を整理します。
なお、NEXCO各社の発表(2026年7月17日)によると、渋滞のピークは下りが8月8日(土)と8月13日(木)の二山、上りが8月14日(金)〜15日(土)と予測されています。10km以上の渋滞は全国で436回と、昨年(345回)の約1.2倍になる見込みです。
深夜割引はお盆も毎日有効 — 出発時間帯シフトが最も確実なコスト削減
高速道路の深夜割引は、毎日午前0時〜4時にNEXCO3社管理の高速道路をETC走行すると30%割引になる制度です。ポイントは次の3つです。
- 全車種が対象(大型車・特大車も含む)。
- お盆期間の除外はなし(毎日適用)。
- 適用時間帯に高速道路上を走行していれば適用され、利用回数や距離の制限もありません。
お盆期間の長距離輸送・移動では、この深夜割引に乗せる「出発時間帯シフト」が最も確実なコスト削減策です。渋滞のピーク時間帯を避けられるため、割引と渋滞回避の両取りになるのも法人には大きいところです。
※なお、深夜割引は「22時〜翌5時への時間帯拡大・後日還元型」への見直しが予告されていますが、開始時期は未定で、本記事公開時点(2026年8月)では現行制度(0〜4時・30%)のままです。
【要注意】2026年お盆は休日割引の「適用除外日」が5日ある
休日割引(土日祝の地方部30%割引)には、渋滞緩和・観光需要平準化のための適用除外日が設定されています。2026年8月の除外日は次のとおりです(NEXCO各社発表)。
| 日付 | 曜日 | 休日割引 |
|---|---|---|
| 8月8日 | 土 | ✕ 適用されない |
| 8月9日 | 日 | ✕ 適用されない |
| 8月11日 | 火(山の日) | ✕ 適用されない |
| 8月15日 | 土 | ✕ 適用されない |
| 8月16日 | 日 | ✕ 適用されない |
つまり、8月に休日割引が使えるのは 8/1(土)・8/2(日) と、8/22(土) 以降の土日のみです。
ここで法人が見落としがちなのが、休日割引の対象は「普通車・軽自動車等(二輪車含む)」だけという点です。
- 中型車・大型車・特大車(トラック等)は、そもそも休日割引の対象外。お盆かどうかに関係なく、休日割引をあてにした計画は成り立ちません。
- 一方、軽バン・普通車区分の営業車は普段の土日なら休日割引が効いています。お盆の除外日には「いつもは効いていた30%引き」が消えるため、同じ土日の走行でも実質値上がりになります。経費見込みのズレに注意してください。
さらに2026年は、下り渋滞のピーク予測日である 8/8(土) と、上りピークの 8/15(土) が、どちらも休日割引の適用除外日に重なっています。普通車区分の営業車にとっては「最も混む日に、割引も効かない」組み合わせです。日程を動かせる業務であれば、この2日を外すだけで時間とコストの両方が変わります。
渋滞規模で判断する — 高速に乗り続けるか、時間をずらすか
まず、2026年お盆の公式予測(NEXCO各社・7月17日発表)を押さえておきます。
- 渋滞ピークは下り 8/8(土)・8/13(木) の二山、上り 8/14(金)〜15(土)。山の日(8/11・火)が飛び石となる日並びで、休みの取り方が前半・後半に分かれやすい年です。
- 10km以上の渋滞は全国 436回(昨年345回の約1.2倍)。
- 最大は中央道 相模湖IC付近の約45km(下り 8/8・8/13)。通過に約135分=通常より約100分長くかかる予測です。
こうした大規模渋滞を前に「渋滞するなら一般道へ降りたほうが早いのでは?」という発想は自然ですが、お盆期間についていえば、一般道への迂回で渋滞を大幅に回避するのは難しいのが実情です。判断の目安を渋滞の規模別に整理します(※一般的な交通傾向に基づく目安です)。
渋滞が10〜20km程度まで
- 並行する国道が流れているケースでは、ICを1〜2つ先で乗り直す「局所的な迂回」が時間短縮になる場合があります。
- ただし効果はあくまで局所的・限定的。「常に使える手」ではなく「使える場合がある」レベルです。
渋滞が30km級になったら
- お盆期間は一般道にも高速から降りた車が流入するため一般道も混雑し、高速道路との所要時間差はほとんどなくなるケースが多くなります。
- 信号・交差点の多い一般道は燃料消費も増える傾向があり、「早くならないうえに燃料代は増える」結果になりがちです。
大型車は「迂回のコスト」がさらに重い
運送会社の大型車では、一般道の走行時間増加によるコストが乗用車以上に無視できません。
- 燃料代:ストップ&ゴーの繰り返しは大型車ほど燃費への影響が大きい。
- 人件費・拘束時間:走行時間が延びればドライバーの拘束時間に直結し、改善基準告示を踏まえた運行計画にも響く。
- 安全面:不慣れな一般道・生活道路の走行はそれ自体がリスク要因。
つまり法人の結論はシンプルです。無理に一般道へ逃げるより、高速道路を使いながら出発時間帯を調整するほうが、時間・燃料代・人件費・安全性のバランスで有利なことが多い。一般道への迂回を検討するのは、事故渋滞など局所的に長大な渋滞が発生したときに、JARTIC や NEXCO のリアルタイム交通情報を確認したうえで1〜2区間だけ、というのが現実的な線です。
お盆こそ効く「ETCコーポレートカード」— 大口・多頻度割引と走行コストの可視化
ここまでの「いつ・どう走るか」に加えて、どのカードで走るかもコストを左右します。
ETCコーポレートカードの大口・多頻度割引は、月間の利用額に応じて割引率が上がる法人向けの制度です。
- 車両単位割引:1台あたり月間利用額に応じて最大 30%(ETC2.0搭載の事業用車両は最大 40%)。
- 契約単位割引:条件を満たすとさらに 10%。
休日割引のようなお盆の除外日はなく、月間利用額ベースで淡々と効くため、輸送量が増えるお盆期間はむしろ割引額が積み上がりやすいタイミングです。深夜割引との併用感覚で「時間帯シフト × 大口・多頻度」を組み合わせるのが、法人のお盆走行の最適解といえます。
また、ETCコーポレートカードは車両ごとの利用明細が出るため、「お盆にどの車両が・どこを・いくらで走ったか」を後から可視化できます。除外日に想定外のコストが出ていないかの検証にも使えます。
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月間の利用額と車両台数がわかれば、年間削減額の目安をその場で確認できます。お盆の輸送計画とあわせて、走行コストの見直しにお役立てください。
まとめ
今回の記事をまとめると・・・
2026年お盆の渋滞ピークは下り 8/8(土)・8/13(木)、上り 8/14(金)〜15(土)(NEXCO各社発表)。うち 8/8 と 8/15 は休日割引の除外日とも重なる「混む×割引なし」の日。
深夜割引(0〜4時・30%・全車種)はお盆も毎日有効。出発時間帯シフトが最も確実。
2026年8月は 8/8・8/9・8/11・8/15・8/16 が休日割引の適用除外日。普通車・軽の営業車は「いつもの土日より高い」と心得る。
トラック(中型以上)はもともと休日割引対象外。頼るべきは深夜割引と大口・多頻度割引。
お盆の一般道への大規模な迂回は時間も燃料も得しないことが多い。迂回はリアルタイム交通情報を見て局所的に(1〜2区間)が現実的。
ETCコーポレートカードなら、お盆の除外日に左右されない大口・多頻度割引と、明細による走行コストの可視化が使える。
ETCコーポレートカードを上手に利用して、安全運転をお心がけください。
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【参考ページ】
お盆期間の高速道路における渋滞予測について【全国版】 ~下りは前半・後半2度のピーク、上りは後半のピークの渋滞に要注意~