【道の駅】高速道路「賢い料金」の賢い活用法

高速道路の長距離ドライブ中、集中力が切れて無意識で運転してしまったり、長時間の運転の疲れから突然睡魔に襲われたり・・・といった経験はありませんか?

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一般道であればある程度自由に休憩がとれますが、高速道路上だと休憩できるのはPAやSAに限定されますので、次のPAやSAまで距離がある場合、すぐには休憩がとれず大変な目にあった、そういうご経験のあるドライバーの方も多いのではないでしょうか。そんなドライバーの悩みを解消しようと始まったのが高速道路の「賢い料金」制度です。今回は、高速道路の「賢い料金」制度をわかりやすくご説明していきます。

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社会実験「賢い料金」

高速道路の一時退出を可能とする社会実験「賢い料金」は、2017年2月にはじまりました。

我が国の高速道路においては、休憩施設同士の間隔が概ね25km以上離れている空白区間が約100区間存在しています。高速道路ネットワークを賢く使う取組の一環として、休憩施設の不足に対応し、良好な運転環境を実現するため、全国3ヶ所の道の駅において、高速道路からの一時退出を可能とする「賢い料金」の試行を行うこととしました。 今後、空白区間を半減することを目指し、実施状況を踏まえて、追加選定を行う予定です。

国土交通省はこのようなプレスリリースをおこない、

  • ・道の駅玉村宿(群馬県佐波郡)
  • ・道の駅もっくる新城(愛知県新城市)
  • ・道の駅ソレーネ周南(山口県周南市)

以上の3ヶ所の道の駅で開始されました。

「賢い料金」の具体的な内容

高速道路は、走行距離による料金とは別に、利用するごとに入場料(ターミナルチャージ)が発生します。

高速道路の出口近くにある道の駅に立ち寄る際にも、高速道路を退出する必要がありますので再入場の際には改めて入場料が発生していました。

「賢い料金」でどのように変わったのでしょう。

料金そのままで利用可能

「賢い料金」制度では、指定された道の駅へ立ち寄るための途中退出の際は、再入場料金がかからずに利用することができます。

さらには、一定以上を連続して走行した場合の料金割引措置(長距離逓減)も継続してご利用できますので、高速料金の割引のことを意識せず立ち寄ることができ、長距離運転をおこなうドライバーの方にとって嬉しい制度といえます。

高速道路上の休息施設の距離が25キロ以上はなれている空白区間が約100ヶ所あるとされていますが、その代替としての道の駅の活用によって、高速道路沿線の活性化やドライバーの安心にもつながっていきます。

利用するにはいくつか条件

便利な「賢い料金」制度ですが、利用するにはいくつかの条件がありります。

条件その1:ETC2.0車載器搭載車

「賢い料金」を利用するには、ETC車載器がETC2.0である必要があります。

高速道路の入退出と道の駅への入場時にITSスポットを利用した通信がおこなわれますので、双方向通信が可能なETC2.0車載器搭載車のみが対象となります。

条件その2:対象のICからの入退出

「賢い料金」を利用するには、対象とされているICからの入退出が必要です。

該当する道の駅へ立ち寄るからといって、指定されていないICから退出した場合は優遇措置が受けられませんのでご注意ください。

注意が必要なのは、再進入は「退出したときと同じ方向」ということです。

下り車線を走っていた場合は、再進入も下り車線ということになります。

「運転中の休憩施設として道の駅を利用する」というそもそもの意義を考えれば自然なことですが、注意が必要です。

条件その3:対象の道の駅への立ち寄り

対象のICから退出したあとは、対象の道の駅への立ち寄りが必要です。

「別の道の駅がいい!」と別の施設を利用しても優遇措置は受けられません。

「運転中の休憩施設として『SA、PAのように』道の駅を利用する」という趣旨からすれば当然かもしれませんが、注意が必要です。

条件その4:2時間以内の再進入

4つ目の条件として、高速道路を退出してから2時間以内の再進入が必要とされています。

2017年の開始当初、一時退出時間は1時間に限定されていましたが、利用者から「あまりにも短すぎる」という声が上がったことで、2020年に3時間に延長されました。

しかし検証の結果、

  • 1、一時退出時に指定された施設の利用時間が短時間で、他の場所への立ち寄りが多くみられたこと
  • 2、一時退出時に2時間以上の利用件数がさほど多くないこと

により、2022年7月1日から2時間に短縮されました。

「高速道路の走行中に休憩施設として道の駅を利用する」ことがそもそもの目的ですので、時間の短縮は仕方ないことかもしれません。
今後も利用状況により一時退出時間の変更があるかもしれませんので、その時は改めてお知らせいたします。

「賢い料金」制度の意義

冒頭に挙げたように、「賢い料金」は国土交通省による「高速道路上の休憩施設の空白地帯をなくす」という目的のもと始まりました。

長距離運転による注意散漫や居眠り運転による事故の防止が一番の目的ではありますが、もともとある道の駅の「さらなる活用」も理由のひとつかもしれません。

全国各地に1,231ヶ所ある道の駅(※2025年12月現在)は各市町村が構想を練って計画し整備しますが、管轄は国土交通省になります。

高速道路上に新たな施設を設置するより、高速道路のICに近い道の駅を利用する方が何かと利便性に長けています。

また、一般道からだけでなく、高速道路からの「寄り道スポット」として道の駅の利用が増えることは、地域の活性化にもつながります。

利用可能な道の駅一覧

それでは、現在利用可能な道の駅をみてみましょう(※2026年4月現在全国29ヶ所)。

東北エリア

八戸自動車道 九戸IC 道の駅「おりつめ」
東北自動車道 福島大笹生IC 道の駅「ふくしま」
猪苗代磐梯高原IC 道の駅「猪苗代」
村田IC 道の駅「村田」

関東エリア

首都圏中央連絡自動車道(圏央道) 桶川北本IC 道の駅「べに花の郷おけがわ」
五霞IC 道の駅「ごか」
常総IC 道の駅「常総」
木更津東IC 道の駅「木更津うまくたの里」
関越自動車道 高崎玉村SIC 道の駅「玉村宿」
富津館山道路 鋸南保田IC 道の駅「保田小学校」
中部横断自動車道 白根IC 道の駅「しらね」

北陸エリア

北陸自動車道 親不知IC 道の駅「親不知ピアパーク」
関越自動車道 長岡IC 道の駅「ながおか花火館」
舞鶴若狭自動車道 小浜IC 道の駅「若狭おばま」

中部エリア

新東名高速道路 新城IC 道の駅「もっくる新城」

近畿エリア

名神高速道路 栗東IC 道の駅「アグリの郷栗東」
舞鶴若狭自動車道 春日IC 道の駅「丹波おばあちゃんの里」

中国エリア

中国自動車道 千代田IC 道の駅「舞ロードIC千代田」
戸河内IC 道の駅「来夢とごうち」
六日市IC 道の駅「むいかいち温泉」
米子自動車道 江府IC 道の駅「奥大山」
山陽自動車道 徳山西IC 道の駅「ソレーネ周南」

四国エリア

高知自動車道 新宮IC 道の駅「霧の森」
徳島自動車道 美馬IC 道の駅「みまの里」
高松自動車道 板野IC 道の駅「いたの」

九州・沖縄エリア

九州自動車道 えびのIC 道の駅「えびの」
人吉球磨SIC 道の駅「人吉」
宮崎自動車道 都城IC 道の駅「都城NiQLL」
長崎自動車道 東そのぎIC 道の駅「彼杵の荘」

まとめ

2017年に始まった、社会実験としての「賢い料金」制度ですが、幾度かの変遷を経て、現在では全国で29ヶ所設置され、利用時間も当初の1時間から2時間に延長されるなど、ユーザーにとって利用しやすいように改善されていっています。

開始当時、全国で100ヶ所あったといわれている休憩施設の空白地域も、今後どんどん埋まっていくことでしょう。

カラダにもお財布にも優しい「賢い料金」制度を賢く利用して、上手に経費削減していきましょう。

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【参照】
【ETC総合情報ポータルサイト:「賢い料金」社会実験(道の駅の一時退出・再進入)】
【国土交通省:道の駅案内】

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